1950年(昭和25年)創業の「名曲・珈琲 新宿 らんぶる」は、クラシカルな雰囲気をもちながらも、どこか庶民的で、多様な人々を受け入れるような心の広さを感じさせる喫茶店です。
そして、私が純喫茶巡りを始めた大学生の頃から通い続ける、特別なお店の1つでもあります。
大学生から社会人へとなった今、クラシカルなこの喫茶店はどうしてこんなにも親しみやすいのか、その魅力を改めて探っていきたいと思います。
▼らんぶるが掲載されている本
レンガと黄色い看板が目印の外観
新宿三丁目駅のA5出口から歩くこと1分。
黄色い看板に「珈琲らんぶる」の文字が目印の外観と出会いました。
クリーム色の壁に、レンガの装飾が周りの建物とは異なる雰囲気。
「COFFEE LAMBRR」の書体が何ともレトロで、純喫茶好きの心をくすぐります。
扉が開いたら、階段を降りて地下へと向かいましょう。
広々とした癒しの地下空間
らんぶるといえば、広々とした空間をもつ喫茶店として有名です。
初めて訪れたときには、外観からは想像もつかないような大きな空間が地下に広がっていることに、驚きを感じました。
ひんやりとした涼しさは、地下ならではのもの。何度訪れても癒されます。
純喫茶といえば小さな空間に少ない席のお店が多いのだけれど、らんぶるはその逆をいく珍しい喫茶店といえるでしょう。
地下なのに開放的という独特な魅力を、ぜひとも味わってみて欲しいものです。
クラシカルな店内に流れる、心地よい名曲たち
らんぶるには、クラシカルという言葉がよく似合います。
シャンデリアが煌めき、赤いビロードの椅子で統一された店内は、クラシカルな調和を感じさせるのです。
赤い絨毯の階段や、壁に飾られたベートーヴェンの彫刻は、老舗の喫茶店ならではのセンスが満載。
店員さんたちの制服もまた素敵で、白いブラウスに黒いジャンパースカートというシンプルで上品な装いが、調和を感じさせるこの喫茶店にぴったりです。
らんぶるは名曲喫茶なので、店内にはクラシック音楽が流れています。
名曲喫茶といえばお喋り禁止のお店が多いのだけれど、らんぶるは自由に会話をするのもよし、音楽に聴き入るのもよしとしているから、縛りがなくて開放的。
どんな人でも受け入れる心の広さを感じさせる点も、らんぶるの魅力の1つといえるでしょう。
らんぶるのメニュー
らんぶるには、コーヒー、紅茶、クリームソーダなど様々な種類のドリンクに加えて、
ショートケーキやチーズケーキ、モンブランなどのスイーツも用意されています。
今回私が選んだのはケーキセット(1,200円)で、ショートケーキとブレンドコーヒーの組み合わせを注文しました。
ショートケーキとブレンドコーヒー
らんぶるのショートケーキは、見た目も味も王道そのもの。
日本人が食べ慣れた味の生クリームに、ふんわりとした食感のスポンジが、古き良き時代を彷彿させます。
そして甘酸っぱい、真っ赤な苺が至福の美味しさです。
クセがなくて真っ直ぐなショートケーキは、幼い頃の幸せな気持ちを思い出させてくれるよう。
セットで注文したコーヒーは、しっかりとした苦味でケーキの甘さを引き立ててくれました。
ケーキもコーヒーも王道の味わいで、親しみやすさという「らんぶる」ならではの魅力が、食事にも反映されているように感じました。
店舗情報
新宿に佇む広々とした喫茶店「らんぶる」は、名曲喫茶を謳いながらも敷居の高さを感じさせず、多種多様な人々が、それぞれのスタイルでくつぐことを許容する喫茶店です。
買い物に歩き疲れたら、ふと立ち寄って、涼しげな地下空間でのんびりとした時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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