【レポート】イッタラ展に行ってきた感想

イッタラ展の画像

今週末は、渋谷のbunkamura ザ・ミュージアムにて開催中の、イッタラ展に行ってきました!

今日は実物を見て感じた、イッタラの魅力をお伝えしたいと思います😇

目次

イッタラとは

イッタラは、フィンランドを代表する、ガラス製品のライフスタイルブランドです。

1881年にフィンランド南部のイッタラ村に設立されたガラス工場からスタートし、
アルヴァ・アアルトやカイ・フランクなどの有名デザイナーと共に、
美しさと機能性に満ちた製品で、世界中の人々を魅了し続けてきました。

今回の展覧会は、イッタラの創立140周年を記念して、
創立当初から現在に至るまで、イッタラの作品約450点を展示し、
その技術と哲学、デザインの美学に迫ったものになります。

それでは、実物と解説を見て感じたイッタラの魅力を、お伝えしたいと思います…!

イッタラの魅力

展覧会を通して作品に直に触れてみて、
イッタラが創り出すガラス製品の魅力は、”水” を感じさせることにあると思いました。

イッタラの器が置いてあるだけで、
無機質なモダンな空間に、なぜだか生命力があるように思えるし、
木のぬくもりがある温かな部屋に、ひんやりとした潤いがあるように感じるのです。

イッタラのガラス製品には、なぜ ”水” を感じるのでしょうか?

イッタラの特徴である「透明感」、「煌めき」、「有機性」が、
”水” を感じさせる秘訣なのではないかと、私は思います。

透明感

イッタラの器は、イッタラ以前のガラス製品と比べて、圧倒的な透明感を感じさせます。
(展覧会では、比較対象として、イッタラ以前の分厚いガラスの器を見ることができます。)

清らかで、濁りがない。
光を透過する、水のような美しさなのです。

イッタラの器には色が付いたものが多くありますが、
中でも水色や青緑の器は、本当に清らかな透明感で美しい。

薄く、光を透過させるほどの「透明感」は、
イッタラのガラス製品が “水” を感じさせる1つ目の理由だと思います。

煌めき

イッタラの器は基本的に、上部は薄く、透明感があるのに対して、
下部は厚く、光を拡散するような煌めきがあります。

上から照明を当てたときに、
イッタラ以前の器は、器の形をそのまま映し出したような影を作り出すのに対して、
イッタラの器は、上部の半透明な影と、下部の煌めくような影、2種類の影を作りだします。

私はこの煌めきが大好きです。

湖がキラキラと輝いているような、自然な美しさを感じさせる「煌めき」が、
”水” を感じさせる2つ目の理由だと思います。

有機性

イッタラのガラス製品が描く曲線は、非常に滑らかです。

イッタラのガラス製品には、
水の波紋を表現した作品や、
フィンランドの湖をイメージした作品、
葉や花などの生命をモデルにした作品がありますが、

自然や生命からインスピレーションを受けた器が描く曲線は、
滑らかで有機的で、まるで生き物のようなのです。

イッタラの器がもつ有機性は、生命にとって必要な ”水” を感じさせます。

滑らかな曲線によって作り出される「有機性」こそが、
イッタラのガラス製品が ”水” を感じさせる3つ目の理由だと思うのです。

イッタラから教わったこと

展覧会を通してイッタラの作品に触れたことにより、
人を癒し、人に安心感を与える、水の力を実感しました。

水は生命の源。
人間は本能的に、清潔で透明感のある水が、大好きなのだと思います。

だから、本物の水ではなく、
清らかな水を表現した器や絵に対しても、
人は魅力を感じるのではないでしょうか。

絵を描くとき、何か作品を創るとき、
癒しや安心感を与えたい場合には、”水” を感じさせてみてはどうだろうか。
そんなヒントをくれた展示会でした。

今一番欲しい、イッタラ

ここで、展覧会を通して作品の背景を知ったうえで、
欲しいと感じたイッタラの商品を共有したいと思います!

アイノ・アアルト シリーズ

1932年に発表された、アイノ・アアルト シリーズは、
水の波紋を表現したリング状のデザインが特徴的で、イッタラで最も長い歴史を誇ります。

実物を拝見した中で、
”水” を感じさせる「シーブルー」や「ウォーターグリーン」、「アクア」のタンブラーが、
特に美しく感じました。

高級なイメージのあるイッタラですが、タンブラーはペアで税込2,640円。
少しお得に感じますよね。

いつかイッタラのお店で、一番お気に入りの色を選んで、購入することが今の夢です。

▼アイノ・アアルトのタンブラー

アルヴァ・アアルト コレクション

1936年に発表された、アルヴァ・アアルト コレクションは、
近代建築家であり、デザインの巨匠でもある、アルヴァ・アアルトが制作し、
パリ万博にも出品されたコレクションです。

(アルヴァ・アアルトは、先ほど紹介したシリーズの生みの親、アイノ・アアルトの旦那さんでもあります。)

アルヴァ・アアルト コレクションの、流れるように有機的なフォルムは、
フィンランドの湖からインスピレーションを得たもので、世界で最も有名なガラス作品のひとつです。

食器や花瓶、キャンドルホルダーなど、様々なタイプが用意されているので、
自身の生活に取り入れやすい形で、生活に潤いを与えてくれそうですね!

▼アルヴァ・アアルトの食器

▼アルヴァ・アアルトの花瓶

▼アルヴァ・アアルトのキャンドルホルダー

カルティオ シリーズ

1958年に発表された、カルティオは、
デザイナーのカイ・フランクが生み出した、毎日使うのに相応しいシンプルな丈夫さを追求したシリーズです。

余分なものをそぎ落としたフォルムが美しく、
シンプルイズベストな、イッタラの美学と理念を感じさせます。

本シリーズの魅力は、シンプルな美しさに加えて、カラーバリエーションが豊富であること。

定番の「クリア」や「シーブルー」に加えて、
鮮烈な印象を残す「クランベリー」の赤が用意されています。

定番の色をいくつか購入した段階で、
特別な日のために、赤のグラスを加えてみるのも、素敵ですよね。

▼カルティオのタンブラー

まとめ

直に触れて感じた、イッタラの魅力についてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?

イッタラは、次々と新しいものが生み出されては消費されていく時代の中で、
独自の美学と理念をもち、長く大切にされるものを、生み出してきたブランドです。

また、早くからガラス製品のリサイクルに挑戦してきた、SDGsの先駆けとなる企業でもあります。

今回の記事をきっかけに、
イッタラの製品および、美学や理念、環境に対する考えに、
興味をもってくださる方が増えたら、嬉しいです!

私個人としては、建築家の隈研吾さんがデザインした「イッタラ表参道 ストア&カフェ」に、
いつか伺ってみたいと思っています。
(こちらのカフェでは、イッタラの器でフィンランドの料理やデザートがいただけるとのこと!)

訪問した際に、また記事を書きたいと思います!!

ちなみに、今回展覧会を行った渋谷のbunkamura ザ・ミュージアムでは、
2022年11月26日(土)~2023年1月29日(日)にかけて、マリークワント展が開催されるとのこと。

1960年代のイギリスのファッションが大好きな私は、これは行くしかないという気持ちです!
次の投稿もとっても楽しみ🥰

それでは、ご覧いただきありがとうございました!また次回の投稿をお楽しみに~🤭🤭

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次